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アスペルガー症候群の人の長所と短所は表裏一体

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この記事はアスペルガー症候群の息子さんを持つ50代の男性に書いていただきました。

……………

アスペルガー症候群の人は「脳の機能に偏りがある」と言われます。
「ある特定のものしか見ない」「ある特定のものしかやらない」ということがそのまま「長所・得意」と「短所・不得意」につながっているように思えます。
普通の人が飽きてしまうことでも延々と続けられたり、すごい集中力があったり。
さらには、それが人並み外れた「こだわり」につながっていたりします。
ただし、できないことは全くできません。

息子の長所・得意

まず一つ目の長所・得意は、集中力や根気が普通ではないこと。
興味のあることについては、時間を忘れて没頭します(これはアスペルガーの特徴です)。
そこから得られた成果を挙げると、一番は高校で学年2番になったことでしょう。
または大学時代には「面白い」と思った同じ作者の本をいろいろな本屋で探し出して購入、1ヶ月に10冊以上読破したことがあります。

二つ目の長所・得意は人の意見に左右されずにものを考えられる傾向があること。
これは相手の意見を汲み取ることが苦手なことの裏返しかもしれません(これはアスペルガーの特徴です)。
大学のインターンシップでは人気のない土地家屋調査士事務所に応募しました(他の生徒に人気なのは銀行でした)。
これは結果的にかなり楽しい体験ができたと言っていました。
こういったところが「変わった人」「面白い人」という評価になるようです。

三つ目の長所・得意は、白黒がはっきりしていて極めてまじめな正直者であること。
「うそ」や「曲がったこと」(曖昧さ)が大嫌いです。
自分の感じたことを素直に口にします(これはアスペルガーの特徴です)。
そこが人に好かれる要因にもなっています。

息子の短所・不得意

まず一つ目の短所・不得意は先ほどのお伝えした一つ目の長所の裏返しです。
集中力が高くて「中途半端を許さない」と書きましたが、これは「一度に二つのことができないこと」につながります。
受験勉強のとき、受験日が迫っているのに「英語が終わらないと政治経済をやらない」と言って、親をハラハラさせてくれました。
これは一つの物事に対する並みならぬ執着心が裏にあって(変化を嫌うと言うのか)、結果的に「同じこと」「予定されたこと」を好むことになるので、どうしても「切り替え」ができないことになります。

二つ目の短所・不得意も先ほどのお伝えした三つ目の長所の裏返しです。
「うそ」や「曲がったこと」(曖昧さ)が大嫌いと書きましたが、これは柔軟性のなさに繋がります。
世の中には「小さなうそ」や「人を傷つけないためのうそ」がつけないと、うまく収まらないことがたくさんあります。
就職活動中の面接で、自分が不利になることもわざわざ、正直に話してしまいました。
最初の会社では「アスペルガーです」と言ってしまい、とてもまずいことになりました。

三つ目の短所・不得意は、「物事の見方」に関してです。
普通の人がしている物事の見方をしていないので、どうしても変わったことをしてしまうということです。
例えばファッションにほとんど興味がないので、自分で服を選べません。
「そういう服はこの辺にあるよ」と言うと、まさに適当に店員任せで買ってきます。
「人からどう見えるか」なんてどうでも良さそうです。
これも二つ目の長所である「人の意見に左右されずにものを考えられる傾向があること」の裏返しでしょう。
また、物事の見方と言えば、全体をつかむのが不得意です。
本を読むと「面白い部分」や「面白い表現」を楽しみに読んでいるようで、「全体として、何を言っているのか?」と聞くとうまく答えられません。
「木を見て森を見ない」典型だと思います。

長所を伸ばし短所に目をつぶる

「長所」と「短所」は表裏一体です。
アスペルガーの人たちはそれが例外ではなく極端に出ているように思います。
しかしあえて言いたいのですが、「長所」を伸ばすことこそ、自己肯定感が低いアスペルガーの人にとって、特に尊重してあげたいことだと思います。
「ほめる」と言っては大げさですが、なるべく肯定してあげる。
それが少しずつ自信につながって「苦手と戦う勇気」になります。
彼らの「短所」というのは決してできないものではないですが、ただ一生懸命に避けようとする傾向にあるので、なかなか克服できません。
したがって「言い方」と「タイミング」を考えて、機嫌の悪い時を避けて気持ちがそちらに向いている時に少しだけやらせることにしています。
短所に目をつぶって待ってやれば、ゆっくりと着実に進化していくものだと息子を見て感じます。

[参考記事]
「発達障害の一つアスペルガー症候群とは」

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