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発達障害は保育園の先生からどのように見えるのか

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この記事は30代の女性に書いていただきました。

………….

 私は5歳と3歳の男の子の母です。5歳の長男は3歳7カ月頃に発達障害の一種「自閉症スペクトラム」と診断を受けています。長男は、4歳児クラスとして初めて保育園に入園しました。しかしながら、この保育園入園後から、長男の「障害」と他者(保育園の先生)から見た彼の「障害」のギャップに悩まされることとなりました。

 私は、保育園生活1年を通して経験した、他者に伝わりづらい長男の発達障害のことを書き綴りたいと思っています。尚、保育園の先生に対しての批判や愚痴などを主張したいわけではないことはご承知おきください。

私から見た「彼」

 長男は順番を大切にしています。但し、彼の機嫌次第ではその限りではない場合もあります。例えば、長男はお出掛けが大好きですが、お出掛けの際、急遽予定を変更しても快く受け入れてくれます。しかしながら、機嫌が普通以下の際は行く順番を守らないとパニックになります。泣き叫び、雄叫びを上げ、こちらの話は聞けない状態になります。

 また、興味ある事に関しての欲求は凄まじいものがあります。自分が好きな場所、自分が好きなことの名前は兎に角覚えるのが早いです。逆に興味ないことに関しては全く話も聞かず目もくれずスルーします。

 そして「自分のペース」を崩されることを嫌います。私や夫が急いでいる時もマイペースです。夫は、保育園の登園担当ですが、長男のマイペースの影響で出社時間ギリギリということもしばしばあり、ストレスになっている時がありました。

 次男は長男に構ってほしいとアピールしても無視され、長男が構ってあげたいときだけ次男を構うので、よく兄弟喧嘩になっています。

保育園生活での長男と担任

 私から見た長男の担任の第一印象は、とても誠実そうで明るい先生でした。入園式で彼女は「個別でお話したい」と話してくださいました。しかしながら、2か月後の保育園で設定された個人面談まで、個別でお話しすることはありませんでした。私の頭には一抹の不安がただよっていましたが、長男が彼女を慕っていたので、それを口に出せませんでした。

 保育園生活では、私は長男の降園担当でした。迎え時には、「特に問題なく元気に過ごしています」と担任の先生や他の先生方は私に話していました。長男は初めての集団生活を行っているのにも関わらず、パニックも起こさずに順調な保育園生活を毎日過ごしていました。しかし、私の頭の中は不安と疑問だらけでした。

不安と疑問を療育センターへ

 私には長男の発達障害を相談する相手が周りにいませんでした。彼の保育園生活を誰に相談したら良いのだろうと考え行きついたのは、長男の発達障害に理解がある療育センターでした。まずは長男の園生活を詳しく話し、事情を聞いてもらいました。そして、療育センターから「彼の発達障害は見づらいタイプである」ことを伝えられました。

 長男は、人と関わるのがとても好きです。言葉が出ないのに、自分から積極的に人と、特に大人と関わろうとします。但し、「一方的なコミュニケーション」ということは、話しているとよく分かりますが、これは「子どもだからよくある」と周りから片付けられてしまうレベルだそうです。

 また、彼は真似をすることがとても得意です。周りに同年代のお友達がいることで、彼は周りのお友達の真似をして、園生活に溶け込もうとしているのでは、という話でした。相談時、療育センターからは、「彼はとても頑張っている状態」であることを強調されました。また、療育センターで、園生活をケースワーカーが見に行くこともできるが、園からの要請がないとできないとも話を受けました。

すれ違う歯車と理解者

 私は、療育センターとの相談から、担任に「彼は頑張っている状態」であることを主張し、療育センターの巡回を希望しました。しかしながら、彼女は、療育センターの巡回のことを知らないのかスルー、「彼はできているから大丈夫ですよ!」と返答するばかりでした。進級するまで、この根拠のない「大丈夫ですよ」は続きました。彼女は感覚的に子どものことを理解している先生で、且つ、自分から見た子どもだけを信じるタイプのようでした。これは、後に療育センターから言われましたが、先生が直面していない悩みについて共感してもらうことはとても難しいそうです。私は彼女とのやり取りで多々実感しました。

 彼女とのやり取りが困難であると感じた私とパートナーは長男に関する窓口を担任ではなく、園長と直接していきたいと希望しました。園長はこちらの主張を聞いてくださり、療育センターの巡回も受け入れてくださいました。また、園長は「長男君は一見できているように見えるけれど、意識して配慮する必要がある。障害(発達障害)が見づらいように感じました」と話していただきました。見づらいと言われている彼の発達障害を見ようとしてくれる園長先生がいてくれるだけでとても心強く感じました。

[参考記事]
「自閉症スペクトラムの特徴とは」

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