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発達障害の育児には家族のペアレントトレーニングが必須

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この記事は発達障害の子供を持つ30代の女性に書いていただきました。

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【息子を傷つけ続けた日々】

 発達障害の息子(現在小学5年生)を育てる中で何よりも必要なこと。それは「家族の協力」だと思っています。私自身シングルマザーの過去もありますので、1人で育てることの大変さも知っています。1人でフルタイムの仕事をし、家事に育児、しかも子供は発達障害。まだ保育園の頃は、小学校にあがってからのような大きなトラブルはなかったので、外部でのいざこざによるストレスは今よりも少なかったです。

 でも、家に帰れば息子と2人きりの生活で、帰って話をする大人もいませんでした。息子が何かをしたときに叱り、「もうしない」と泣きながら言うくせに、次の日にはまた同じことをしている。「なんで何度言ってもわからないの!」と頭ごなしに怒り、言うことを聞かなければ頭を叩く。イライラを息子にぶつける日々でした。

 発達障害なんて本気で考えていない時だったので、定型発達児の子育てと同じような感覚でしか接することができなかったのです。今思うと、なんてことをしていたんだろう…と、その頃の息子にとても申し訳なく思います。あの時泣いていた息子の顔は今でも忘れることはできません。「僕だってきちんとしたいけど出来ないんだよ」という息子のSOSに、その時の私は気づくことができなかったのです。発達障害というものを抱えながら、一生懸命生きていた息子。母親である自分は、ずっと息子の心を傷付けていたのです。

【ペアレントトレーニングを知る】

 息子が発達障害かもしれないと分かったその日からたくさんの本を購入し、勉強してきました。その中で1番最初に購入したのは「ペアレントトレーニング」の本です。発達障害は治りはしませんが、周りの対応次第で目立たなくすることはできる。早期療育はとても大切だと思っています。いくら有名な病院に行ったり、服薬をしても、一番長く接する親が正しい対応方法を知らなければ、全く意味のないものとなってしまいます。だからこそ、子供に関わる親は、子供が自己肯定感を下げずに生活ができるように、様々なケースに沿った対応をしなければいけなません。

 私はそのことを本で学びましたが、しっかりとケーススタディができたことで息子の対応にとても役立ちました。もちろん主人も対応をしっかりと学んでくれました。どうしても、育児は母親に偏りがちですが、主人は息子の障害をきちんと受け入れ、息子が将来困らないようにと今も学び続けてくれています。私の余裕がなければ主人がフォローに入る、主人の余裕がなければ私がフォローに入る、その図式が自然と出来上がっています。どちらか一方しか対応方法を知らなければ、どんな時も1人で全部対応しなくてはいけなくなります。もし、今そんな状態だったとしたら、私は間違いなく精神的に壊れてしまっていたでしょう。

【ペアレントトレーニングの実践】

「子どもが悪い行動をしたときにどう対応するか」
「親がしてほしいことがあるときにどう対応するか」
など、日常生活の中で起こり得るケースに関して学びます。

 「悪い行動」をした場合ですが、基本的に「無視」です。悪い意味での無視ではありません。息子は大抵が気を引きたくて、悪い行動をします。ここで反応してしまうと、「自分が悪い行動をしたことで反応を得た」と学習することになってしまうので、逆効果です。それで「息子を無視するのではなく、息子がする悪い行動を無視」するのです。普段は普通に接していますが、物を投げたりしている時には何事もないように放置します。暴力しようと身構えて脅しのような状況でも変に騒ぐことはしません。

 ただし、あまりにも暴力がエスカレートする場合には、クールダウンが必要となりますので、「落ち着いたら電話ちょうだい」と言って数時間家を出ます。ただ悪い行動をしたことで本人の中にはさらに「またやってしまった」という気持ちが残り、さらに肯定感が低くなるという悪循環になってしまうので、その感覚を残さないことが大事なのだと思います。

 「してほしい行動があるとき」は、親が前もって褒めていきます。例えば、ごはんの姿勢がだらしない時には、してほしいことは「だらしない格好で食べてほしくない」ということになりますので、息子が意識して姿勢よく食べているわけではなくても、もしくは、そこまで姿勢が完璧でなくても「あら~~~今日は姿勢いいね!すごいじゃん」
といったように、姿勢が悪くなる前に
褒めまくります。すると、本人の中には大したそんな気にしてたわけじゃなくても、あれ、誉められたから姿勢よく食べようかな・・なんて気持ちが多少なりとも働いてくるので、それを狙って対応します。

 他にもポイント制でご褒美を上げることでやる気が出やすくなるように誘導します。息子の場合、ポイント制は抜群な効果をもたらします。ご褒美は物をあげることもありますが、みんなで、「〇〇パーティ」のように、みんなで楽しむものもあります。本人は必死でご褒美のために頑張ります。とにかく、してほしい行動の場合は、簡単に言えば、気分をあげて、自分はできるんだと思う気持ちを強く持たせることが大切です。

まとめ

 「ペアレントトレーニング」というネーミングですが両親だけが学ぶのではなく、祖父母やその他子供に関わる人みんなで学んで、みんなが同じ共通認識の下で対応していくとより効果が大きくなります。私の母は息子と接することが多いのですが、その共通認識の元で息子と接してくれています。父はまだどう対応したら良いか分からないというような感じで接しています。ここの差が今後埋まって、家族全員、息子に近い人全員が息子にとって矛盾のない対応ができればいいなと今も試行錯誤を繰り返しているところです。

[参考記事]
「発達障害の息子に試した漢方やバッチフラワーレメディーの感想」

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