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発達障害の娘に行なった大学の支援スペースでの個別指導

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この記事は発達障害のお子さんを育てている30代の女性に書いていただきました。

…………

◆支援スペースの利用にいたるまで

娘に「広汎性発達障害の疑い」と「学習障害リスク」という診断がついたのが、小学校1年生のときでしたが、娘が通う小学校には発達障害に関する通級指導教室がなく、こども医療福祉センターでの定期的な診察と相談以外の支援を受けていませんでした。
3年生のときに、近くにある大学の教育学部に「支援スペース」が設置され、その案内のプリントが配られたのを機に、担任の先生と相談し、支援スペースの先生とも面談をしたうえで、支援スペースでの個別指導を受けることになりました。
そのときの娘は、どうして支援スペースに行くのかをまだあまり理解していないようでした。
しかし、何も伝えずに連れて行くことは不可能なので、当時はまだ学校でトラブルを起こしていたので、「そういうことにならないようにお勉強しに行くんだよ」と伝えました。
なので、今でも娘は個別指導が始まるときの挨拶は「今からお勉強の会を始めます」と言っているようです。

◆支援スペースでの取り組みの内容1

支援スペースで小学校3年生から現在まで続けて取り組んでいることについてお話しします。
娘は自由に話すことや書くことが苦手です。
「何を書いたらいいのか分からない」と言います。
そこで、毎回先生がテーマを決めて、それについて話したり書いたりする取り組みをずっと続けています。
例えば
「この1週間で学校であったことや夏休みの思い出などについて3つ話してください」などというものです。
何文書けたか、過不足なく伝えることができたか、などを評価してもらっています。

また、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を行なっていました。
最初は、紙芝居のように絵が描いてあるカードの状況を説明し、この後どうすればいいのかを考えて話すというものでした。
それから4コマまんがのようなものに3コマ目まで絵が描いてあって、4コマ目は自分で考えて、せりふなどを書くというものをしていました。

◆支援スペースでの取り組みの内容2

小学校4年生からはSSTもしつつ、娘が学校や自宅での困っている場面に即した取り組みも行ないました。
娘は自由にどうぞと言われることが苦手です。
「○○をしなさい」と言われるとそれをすればいいのですが、自由に考えてするとなると、何をしていいのか分からないのです。
学校の宿題で自主学習というものがあり、本当に何でもいいから学習に取り組むというものがあるのですが、それが本当に苦手で、毎回母親の私に「自主学習って何をすればいいの!何をすればいいか分からないんだもん」と怒って言っていました。
そこで、支援スペースの先生と担任の先生とで連携していただき、自主学習のメニューを作っていただきました。
各科目でこんなことをしたらいいいのでは?という取り組みの項目がいくつかずつ示されていて、自分でその中から選んでする、という形です。
それにより、「何をすればいいの!」から「何をしようかなぁ?」に変わっていきました。
また、家庭での入浴後にまる裸で出てきてしまうことが目についていたので、脱衣所にパジャマや下着を持っていくこと、脱衣所で着てから出てくることの必要性についてのSSTを行ないました。
1週間単位の表を作り、できた日にはシールを貼る、シールが7日のうち〇枚以上になったらご褒美、という取り組みをしていました。
はじめは約束を忘れてしまうこともありましたが、時間をかけて定着していきました。

◆支援スペースでの取り組みの内容3

小学校5年生の現在、自宅で猫を飼いはじめたのですが、大好きなのに扱い方が乱暴で、自分本位で猫と関わってしまうことが目についていました。
支援スペースの先生と相談して以下のことを決めました。
「猫が嫌がることをしない」「猫を乱暴に扱わない」ということが目標なのですが、「○○しない」という約束だけでなく、良い関わり方を示していくことも必要だということになりました。
具体的にした約束は「宿題をするときには猫を触らない」「食事のときに猫を触らない」というものです。
私が家庭で気をつけたことは、猫と良い関わり方をしている時はその行動を言葉にしてほめる、ということでした。
初めはなかなか約束が守れませんでしたが、徐々に関係が良くなって、自ら猫の玩具を作るようになりました。
自分が作った玩具で猫が遊んでくれたという喜びを味わい、猫がうれしそうだと自分もうれしい、という経験をかさねながら、猫を乱暴に扱うことが減っていきました。
「良い関わり方」は猫だけではなく、お友達にも応用が利く話ですので、この調子で今のところ療育を行なっていくつもりです。

[参考記事]
「発達障害の娘に言葉の遅れが生じたのは中耳炎も一因」

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