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発達障害の息子の育児に夫や周りから理解を得られず鬱に

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この記事は小学生の発達障害児を育てている40代の女性に書いていただきました。

……….

息子に発達障害があると分かり、自分の育て方が悪かったという自責の念から解放されたものの、そこからの子育ても相変わらず苦悩の連続でした。

周囲に理解してもらえない

知的に遅れがなく、むしろある特定の分野は同年代の子よりも高い知能を持っていた息子は、障害があると医師の診断を受けているにも関わらず周囲の誰からも「障害があるなんて信じられない!」と認めてもらえませんでした。
診断名がついたその後も、「母親の考えすぎだ」「神経質になり過ぎている」「昔からこんな子ども沢山いた」「苦労をしてこそ成長するのだから特別扱いせずに育てるべき」…。
夫の両親や自分の親にでさえ理解を求めるのは難しく、このような言葉に傷つけられる日々でした。

かと思えばスーパーでお菓子を買って欲しくて泣き叫び大暴れしている我が子に対し、知らない人から「しつけがなっていない」という言葉を投げつけられたり、「かわいそう。お菓子くらい買って欲しいよね」と暴れている長男に声をかけたり、何も言わないけれど憐みの目で見ながら通り過ぎていったり。
診断を受けても受けなくとも周囲の目は冷たく、味方になってくれる存在はありませんでした。
良かれと思ってかけてくれている「全然普通だよ」「大丈夫だよ」という言葉にも慰められることはなく、むしろ「障害」であると分かってからの方が焦る気持ちが募るばかりで不安と失望の毎日だったように思います。

夫からのサポート

息子は母子分離が難しいタイプで小さな頃から夫にはあまり懐きませんでした。
常に私から離れられず、夫も息子に愛着が湧きにくく、子育ての負担はほぼ全て私にかかっている状態でした。

夫と息子は一緒に過ごす時間が短かったため、母親の私と父親である夫との、息子に対する捉え方にはとても温度差がありました。
母親だから感じる、「これは本人も苦しんでいるけれど止められない事なんだろうな」という出来事も、夫から見ると「我が儘が通ってきている結果、こんな状態になっているのだからもっと厳しさが必要」と映ります。

私が「そのやり方では逆効果だから止めて!」とお願いしても、夫は自分なりの理念があるようで、その夫婦の考え方のギャップで息子の発達障害の傾向が強まってしまったように思います。
その問題の根底には、夫の育てられ方の影響が大きくありました。
夫は、自身の親に厳しく叱られ、時には暴力を与えられながら育ってきていました。
夫自身はその育ちによって、大人になってからも自己肯定感が低く、物事に対する見方が否定的だったりするのですが、本人はそれを客観的に分析することもできず自身が育ってきたやり方を自らの息子にも行うのが最善だと信じて疑いませんでした。

息子の状態はどんどん悪くなり、夫婦間の関係も最悪でした。
孤独な子育ての中で一番サポートして欲しかった夫からの理解も得られず、社会的にも非難されているような気持ちで鬱状態になりました。

相談場所が見つからない

私が住んでいた自治体は、発達障害児に対する福祉制度が進んでおらず相談場所も専門家も、その後のサポートに対しても不透明な状態でした。
私は鬱状態になりながらも、このままでは家族みんながダメになってしまうという一心で相談できる場所を探し続けました。
まず市の広報を見て相談できそうな場所に片っ端から電話をかけてみました。
中には全く的違いの相談場所に当たることもありました。
失望しながらも、数撃ちゃ当たる状態で電話をかけ続け、「ここだったら求めていた答えが返ってきそう!」という場所に当たっては「うちでは小学生以上の子たちは対象ではないんです…」とまた振り出しに戻り…。

鬱状態の私にとって、相談場所をたらい回しにされ、情報を得るのに必死という環境はさらに精神を消耗させました。
後に引越し、別の自治体では身に余るほどのサポートを受けられるのが当たり前で、自治体によってかくも差があるものかと思い知るのですが。

診断後のサポートが重要

自分の子に発達障害が分かり、それまでの悩みに答えが出てホッとする親もいれば、まさかうちの子がそんなはずない、と青天の霹靂で立ち尽くす親もいるでしょう。
一番大事なのは、診断を受けたその後、どうサポートを受けてどう生きていくか、そこからの道のりを一緒に支えてくれる専門家に出会えるかどうかだと自らの経験から痛感します。
助けてくれる存在は必ずあります。
難しい子育てで倒れそうになっている親子が少しでも減ることを願っています。

[参考記事]
「息子が発達障害と診断された時、自責の念から解放され涙」

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